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鉄道ジャーナリスト blackcatの鉄道技術昔話

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2019年 02月 06日

151系誕生で開発された技術 ディスクブレーキの話

新型特急電車誕生と技術開発
国鉄初の本格的特急電車は、151系ですが、151系を開発するために多くの技術開発が行われました、そこで、誕生までにに導入された技術を箇条書きで書いてみたいと思います。
以下のような新しい技術が開発されました。
  • ディスクブレーキ
  • 高速台車
  • 空気バネ
  • パンタグラフ
  • 冷房装置
高速電車のために開発が進められたディスクブレーキ

昭和33年2月号の、交通技術と言う資料によりますと、以下のように書かれています。
試験は昭和32年12月9日~14日に中央線で現車試験が行われたとされています。

試験に供されたのは、クハ76059で、中央線で行われたそうです。
上記写真のように、台車にディスクを取り付けていました。
当時の資料から引用してみたいと思います。
1.試験のための改造内容
クハ76059号をディスタブレーキ付に改造した。台車側の改造は、TR48台車をカット写真の如く、試験用のため1軸当りディスク並びにシリソダー各箇取付けたほか、第1及び第2軸には鋳鋼製ディスクを、第3及び第4軸鋳鉄製ディスクを取付け、その上第1及び第3軸に一体式プレーキライニングを第2及び第4軸に分割式のものを取付けた。車体側には試験でディスクプレーキのプレーキシリンダ圧力を調整するためのSC抑圧弁及び試験に必要な配管並びに測定用の圧力計などを取付けた
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試験は、試作台車を履いた、クハ76059+電動車の編成とした、A編成
同じく、クハ76059+電動車×2+制御車 の編成としたB編成が組まれ、以下の日程で試験が行われたとされています。

試験日程
昭和32年12月9日、10日・・・・A編成を使って、三鷹~浅川間で試験運転(予備試験)
     12月11日、12日・・・ B編成を使って、塩山~酒折塩聞で試験運転(高速試験)
     制動距離600m程度を狙って制動をかけディスクの種類などの違いによるライニソグの消耗状況等を調査
     12月13日、14日・・・ B編成を使って、初狩~塩山間試験運転(勾配線で連続ブレーキ)

試験の結果は、再び本文から抜粋して見ようと思います。
ディスク材料は、鋳鉄の方が鋳鋼よりも有利であり、ブレーキライニングの形状は一体式より、分割式の方が良いとして、新湘南電車(153系のこと)や特急電車の附随車として、試験程度のディスクを1輪に2筒使用すれば設計可能と云うことになるとしています。
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特急「こだま」に採用された、付随台車TR58形台車

ディスクが車軸の間に、設けられている。

動力台車にも、ディスクブレーキが採用されることに
昭和35年に大出力機関(DMF31HS系)を採用したキハ60が試作されました、この車両はエンジンの不具合などもあり量産されることはありませんでしたが、動力車にもディスクブレーキが試用されました。
キハ60は量産化はされなかったものの、キハ82を先頭車とする80系気動車では、この時開発されたディスクブレーキ方式が採用されたほか、155系(修学旅行用電車)のモハ車にも同様の構造のディスクブレーキが採用されました。
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車輪そのものをブレーキディスクとしたDT31A台車
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DT31A台車の外観

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by blackcat_kat | 2019-02-06 23:08 | 電車