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2018年 04月 01日

気動車発達史 20 従来型気動車の居住性を改善したキハ45誕生


鉄初の近郊形気動車誕生

国鉄では、昭和41年から113系に準じた気動車を投入することとなりました。
今までの一般形と呼ばれた気動車は、片開き式の1枚扉でしたが、キハ45は113系のような両開き扉を採用した車両
前面はキハ58系に似た前照灯が2灯付いたスタイルを踏襲、窓は113系と同じパノラミックウインドウを採用していました。
ただ、車両幅は今までの一般気動車と同じ2800mm【正確には2803mm】であり車体長はの21.3m【キハ55以降この長さが国鉄・JR共に気動車の標準寸法となったようです。】となりました。
これは、2機関搭載のキハ53をベースに設計を行ったからだと言われています。
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画像 wikipedia

外観はキハ28・58の車体幅を絞った上でパノラミックウインドウ【その後キハ28・58もパノラミックウインドウを設置】となり、側面は113系が3ドア出会ったのに対して2ドアとなっている点は異なりますが、同じような窓配置でした。
ただし、113系が2段上昇式の窓でしたが、キハ45は153系などで見られた上段上昇、下段下降のユニット窓となるなど詳細は異なっていました。
また、シートピッチに関しては、これまた113系電車を参考にしたためか、1400mmと少し現在の車両と比べると小さく、膝を突き合わせると互いの足がぶつかるほどでした、ちなみにキハ25形は。シートピッチ、1470mmとなっており、シートピッチに関しては、キハ25系の方が優れていました。(追記して訂正させていただきます)
あくまでも近郊形という位置づけですので急行形のように窓下にテーブルなどは設置されず、幅も2800mmと小さいことから窓側の肘掛けも省略されていましたが。キハ20と比べると車内の中心を通る排気管も無く【キハ52後期増備車はDMH17Hを採用していたので排気管は無し】全体に近代化されたイメージでした。

なお、このシリーズは下記のようになっていました。
  • 内地向け・両運転台   キハ23
  • 北海道向け・両運転台  キハ24
  • 内地向け・片運転台   キハ45
    • 北海道向け・片運転台  キハ46
    • 2両エンジン 両運転台 キハ53

キハ45系列の車両は、総数179両と少なく製造期間も昭和41年~43年と短かったにも関わらず全国に少数ずつ配置され、キハ20や17と混結して活躍したものでした。

この辺は、国鉄が同じエンジンを採用していたため形式こそ違えど全く違和感なく連結できた功績と言えましょう。


幻に終わったキハ45増備計画


キハ45は、その後も増備が予定されていたようですが、既に充足数は足りていたため新たな増備は行われず、キハ17系の老朽廃車が始まる昭和50年頃まで近郊形【一般型】の気動車が増備されることはありませんでした。

なお、昭和61年4月の鉄道ピクトリアル、キハ35・45特集では、キハ45を増備する計画があったそうで図面も設計されたそうですが結局、幻で終わったと書かれています。


遜色急行として九州で活躍

キハ45は、居住性が高かったこともあり、九州では急行列車、「からくに」に使われたそうです。

昭和41年10月号の時刻表、急行「からくに」をアップさせていただきました。

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鹿児島本線、出水から水俣ま

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水俣から山野線経由で山越えして都城から宮崎に向かうルートを走っていました。

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by blackcat_kat | 2018-04-01 00:04 | 気動車


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