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2018年 03月 12日

気動車発達史 16 キハ58形気動車の誕生 修学旅行用800番台誕生

久々に、投稿させていただきます。
キハ28・58のお話、結構書き始めると深くなってしまってなかなか進みません。
やっと、修学旅行気動車のお話をさせていただける手はずとなりました。

キハ28・58は急行用の代表的な形式として活躍しましたが、修学旅行用としてもキハ28・58が製造されました。
修学旅行用として製造されたのは、キハ58形19両とキハ28形13両の合計32両で、昭和37年(1962)~昭和38(1963)年にかけて製造されました。
最初に導入されたのは、九州であり、利用債を引き受けて貰うことで実現したもので、159系に準じた内装で、159系のように2+3では無く一般的な2+2でしたが、155系でおなじみの跳ね上げ式テーブルを設置した他、客室内速度計を設置していました。
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跳ね上げ式テーブルを上げた車内
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修学旅行用列車の定番となった速度計、元々155系制作時にメーカーのサービスとして設置されたものであったが、その後は標準仕様になった感があります。

客室後部【3位側(連結面寄りで運転席を先頭とした場合右側の座席)】はシートを引き出して簡易寝台に出来るようになっていました。
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鉄道ピクトリアル2000年6月号の記事を加工して作成
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3位側に設けられた休養室、シートを引き出して簡易寝台に出来るようになっている。


また、国鉄部内誌、交通技術によりますと、洗面所は2人同時に使えるように拡大し、飲料水タンクも40リットル×3を用意することとなっていました。と書かれています、画像は洗面所の画像なのですが、飲料水タンクが2個しか見えないのですが予備のタンクがあったのでしょうか?その辺は詳細は不明です、線路と平行に洗面台がおかれていたことがこの写真から窺えます。
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159系同様、修学旅行シーズン以外は一般列車としても運用するために,基本的な仕様は従来型のキハ28・58と同じであり、塗装が159系などに準じており、修学旅行「とびうめ」の愛称が付けられていました。
「とびうめ」は、太宰府天満宮の飛梅 からの愛称であり、九州の列車らしい愛称と言えましょう。
また、昭和38年には、東北地区でも利用債を引き受けに伴い800番台気動車が製作されており、こちらは「おもいで」という名称となりました。
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リバイバル塗装の、キハ28 画像Wiikipadia

ただし、修学旅行気動車も電車と同じ塗装でしたが、油煙のためどうしてもくすんでしまうのは仕方の無いことと言えました。

ちなみに、キハ28・58で初めて、室内照明に蛍光灯が本格的に使われるようになり、幅広の車体と相まって、利用者には好評でした。
また、それまでの気動車は半自動式と呼ばれる方式でドアは自動では開かず、手で開ける必要がありました。(閉ドアは自動)これを改めて開閉共に自動で開くようになったのも、キハ28・58からでした。

ということで、今回のお話はこれで終わりますが・・・まだまだシリーズは続きます。
次回は、キハ35系列のお話をさせていただく予定にしております。

なお、画像は特記以外は、交友社100年の国鉄車両の画像を利用させていただきました。


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by blackcat_kat | 2018-03-12 23:19 | 気動車


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