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日本国有鉄道研究家 blackcatの鉄道技術昔話

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2017年 11月 01日

EF66形機関車について 第8話 最終回

JR貨物とJR西日本車で装備が異なることに

分割民営化により、貨物機関車が共用で客車列車を牽引することが原則として無くなった結果JR貨物と西日本では機関車が独自の進化を遂げたことは昨日お話した通りです。
コキ10000系(ワキ10000・レサ10000を含む)貨車が老朽化で廃止されたこともあり、直通管を連結器で直接つないでいた貨車も無くなり、JR貨物。JR西日本とも機関車側の配管を撤去してしまいました。
現在大宮の鉄道博物館で保存されているEF66-11は、原形に近づけるために当時の直通管付きの配管を復活させています。

ただし、100系貨車では引続き元空気溜管が必要だったようで、JR貨物では助士席側に元空気溜管が整備されるようになりました。
JR貨物のEF66は、電気連結器を持たない代わりに、元空気溜管(コックの頭が白く塗装) されたものが増設されているのがとくちょうとなっています。
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廃車など

JR貨物の機関車も0番台を中心に廃車が進んでいますが、JR 西日本に引き継がれたEF66は、ブルートレイン牽引という華々しい活躍を続けることになるのですが、ブルートレインの廃止を受けて比較的早い時期に淘汰された車両もありました。
そのうちの1両が、40号機。95年に老朽化により廃車されていますが、2次製作車両でありJR貨物が現役の頃に早々と廃車されています。
もう一つは、最終増備の55号機でした。
JR 西日本でも、もっとも状態の良い機関車として重宝されていましたが、92年に山陽線で発生したトレーラーとの衝突事故で車体を大きく損傷。その後奇跡的に復活を果たしましたが、高速運転時に原因不明の蛇行動が発生するなどの問題が生じて、97年にはこちらも廃車されています。
なお、ブルートレイン廃止の影響で、以下の4両が JR 西日本から JR 貨物に売却・編入されています。
EF66-54売却時期また調べておきます。<(_ _)>

EF66形機関車について 第8話 最終回_a0091267_20035521.jpg
JR西日本に残った最後の2両は
EF66形機関車について 第8話 最終回_a0091267_20231750.jpg
画像 wikipedia より引用

JR西日本に残った最後の2両は
最終的には1エンド側を嵯峨野観光鉄道に、2エンド側のうちEF6645号機は、埼玉県の眼科医院で展示、EF66-49は、奈良県木津市にある、パン・オ・セグールに保存されています。

パン屋さんの方は実際に搬入に立ち会ったことがあるのですが,1cmの隙間が入らなくてJRロジスティクさんが苦労されていたのを覚えています。









by blackcat_kat | 2017-11-01 20:25 | 電気機関車


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