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2017年 10月 28日

EF66形機関車について 第4話

試作車EF90の誕生

試作車EF90は、昭和41年9月に川崎重工で製作され、吹田第二機関区(第一は蒸気機関車)に配置されました。
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EF90 試作車

機関車の特徴(共通関係)

EF90(66)形の特徴は、あの独特のマスクと言えるでしょう、もちろんデザイン優先で作ったわけでな
く、高速貨物輸送を行うことから見通しの確保及び衝突時の安全等の機能を追求する中で創出されたデザインです、いまだ工業デザインという言葉もあまり聞かれなかった時期、中央部を突出させた独特の形は、強い印象を内外に与えたことは間違いありません。
EF66はデザインの他基本性能も優れていたため、JR 貨物発足後の機関車不足を補うため、EF66-100番代が前頭部のデザインを変更の上製造されています。
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(EF66 100番代 画像 wikipedia)

EF66形は、国鉄時代の機関車としては、唯一「鉄道友の会」ブルーリボン賞を受賞しています。
以下簡単に特徴を箇条書きをします。

走行関係
  1. 定格出力は1モーター 660kw 総出力 3960kwは当時世界最大
  2. 機関車として初めて空気ばねを採用
  3. クイル式を改良した、中空軸可撓(カトウ)駆動方式と呼ばれる、方 式を採用
    (バネ下重量を軽減すことで軌道への影響を軽減するとともに、高速走行時の安定性確保するため)
車体関係
  1. 110km/h の高速運転を考慮し、運転台を高くすると共に屋根は突起のない平屋根とし騒音の防止を図った。
  2. パンタグラフは、非常空気溜を使って車内からアップできるようにした。(従来はディスコン棒と呼ばれる、絶縁された棒でパンタグラフを 上げていた。EF90もディスコン棒を使用)
  3. 高速貨物用の装備として、ブレーキ率制御装置(機関車単体に効く、) を設けた。
  4. 高速貨物以外を牽引する場合は、連結器横のコックにより、密着連結器に設けられた、元空気溜管を締め切るようにした(これにより、高速貨車以外の貨車を連結すると最高速度は85km/hに制限される。)
運転関係
  1. 自動進段制御を採用しカム軸が小さく、電車並みに。(EF66の特徴の一つ)
  2. 歯数比 20:71=1:3.55
  3. 引張力 19590kg(約192.08kN)
  4. 最高速度 110km/h
  5. 均衡速度 72.2km/h(85%界磁)
  6. 運転整備重量 100.80t
  7. 運転台の表示灯に、初めてピクトグラムが採用され、直感的に操作ができるようになった。

続く


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by blackcat_kat | 2017-10-28 21:32 | 電気機関車


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